ほかの国ではどうなのかしら

法務省矯正局 つぶやき

東京フォーラムで開催されていた、第64回全国矯正展へ行ってきました。「矯正展」は、刑務作業の重要性や現状などについて、国民の理解を深めるために刑務所等で行われている刑務作業についての広報を行うほか、全国の刑務所で受刑者が、改善更生や社会復帰を目指して製作した「刑務所作業製品」(CAPIC:Correctional Association Prison Industry Cooperation)を展示・販売していました。展示会場には、法務省とか警視庁というロゴ入りの服を着た人がたくさんいて、なんだか異空間。

全国刑務所作業製品展示販売

全国矯正展は、日本全国の刑務所の製品が展示販売されていることもあって、賑わっていました。地場産業を活かしたものや地域の特産物を栽培していたりと、日本全国の61の刑務所や刑務支所で作られた製品ということで、地域特性がありました。受刑者個人の特性や性格によって作業が割り振られているとのことで、商品づくりに携われるのは全受刑者の10%なのだそう。売り上げは、原材料購入と犯罪被害者支援団体の活動等に助成されているとのことでした。

CAPIC

人気の商品

ナンバー1商品が横須賀刑務支所で製造されたブルースティック洗剤。消しゴムのような形状で汚れたところをこすって、洗濯すると、汚れがきれいに落ちるとのことで、大評判な商品なのだそうです。そしてナンバー2が、横浜刑務所の製麺工場でつくられたパスタ。この二大人気商品は東京矯正管区のコーナーで販売されていました。

横浜刑務所パスタ
横浜刑務所パスタ

残念ながら、大人気のパスタは完売。横浜刑務所パスタを使ったパスタを提供するキッチンカーもありました。私は、唯一あった「ひやむぎ」を購入しましたよ。

CAPICひやむぎ
CAPICひやむぎ

法務省矯正局特別機動警備隊

この方々は、法務省矯正局の『特別機動警備隊』(『Special Security Readiness Team』 略称『SeRT』(サート))。SeRTは、刑務所や拘置所、少年院などの矯正施設において、暴動、逃走、災害等の緊急の対応が必要となる「非常事態」が発生した場合に、迅速かつ的確に対処するための部隊で、全国の刑務官の中から選りすぐりのメンバーで構成されているのだそうです。私の質問にテキパキと快く答えてくださったのちに「14:30から演武披露やるのでぜひ見てください!」と言われたので、しっかり拝見しましたよ~。この演武披露、日本語と英語でのMCで実施されていて、外国の方に向けた広報活動としてもバッチリ準備されていました。

矯正局特別機動隊
矯正局特別機動隊

特別機動隊指揮官車

法務省矯正局の活動を広く国民に伝えるという広報目的の活動の一環として、法務省矯正局という文字の入った車が展示されていました。初めてみましたよ。

矯正局特別機動隊

初めて行った「全国矯正展」。まったく知らないことばかりで、驚くことがたくさんありました。受刑者の再犯を防止して、国民が安全に安心して暮らせる社会づくりのひとつとしての取り組みを理解できました。それにしても、こんなにも広く受刑者が作った製品を販売している国って他にあるのかな、とふと思いました。知っていたら、教えてください!

またねー!
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