原爆犠牲者の冥福と恒久平和を願う祈りの空間の「長崎平和公園」。
1945年8月9日(木曜日)11:02にアメリカ合衆国が長崎に原子爆弾を投下。この原子爆弾が、広島に次いで2回目に使用された核兵器になります。
平和祈念像
このような惨事を二度と引き起こさないという祈りを込めて、作られたのがこの平和祈念像になります。高さ9.7m、材質は青銅。印象深いポーズです。天を指した右手は”原爆の脅威”、水平に伸ばした左手は”平和”、閉じた瞼は、”犠牲者の冥福を祈る”という想いがこもった像になります。
実際にみてみると、とても大きい像です。修学旅行生、観光客、そして地元の人が途切れることなく訪れて平和への思いを馳せていました。
平和祈念像背面
この像、裏にまわれるのです。背面には、平和祈念像作者”彫刻家・北村西望”の思いのこもった言葉が書いてあります。私は、読めなかったけれど、このように書いてあるそうです。
あの悪夢のような戦争
身の毛のよだつ凄絶(せいぜつ)悲惨
肉親を人の子を
かえり見るさえ堪えがたい眞情(しんじょう)
誰か平和を祈らずにいられよう
茲(ここ)に全世界平和運動の先駆として
此平和祈念像が誕生した
山の如き聖哲それは逞しい男性の健康美
全長三十二尺余
右手は原爆を示し 左は平和を
顔は戦争犠牲者の冥福を祈る
是人種を超越した人間
時に佛時に神
長崎始まって最大の英断と情熱
今や人類最高の希望の象徴
平和の泉
世界平和と核廃絶の願いが込められている円形の「平和の泉」が平和祈念像の前方にあります。平和の鳩と鶴の羽をイメージした噴水があり、平和祈念像を遠くにみることができます。被爆者たちが求めた「水」を象徴的にしたモニュメントになっています。
被爆を経験した街として、世界平和への祈りが形となった平和公園。外国人と足を運んでおきたいおすすめのスポットです。
長崎県長崎市松山町9-44
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