六本木ヒルズで、金継ぎの一日レッスンが開催されていることを発見しました。前にもレッスンを受けたことがあり、その修復に感動した私、またお皿を割ってしまいましたー。探してみたところ、ラグジュアリーな六本木ヒルズで、3時間程度で体験できる金継ぎ暮らしのレッスンがありました。
六本木ヒルズでレッスン
場所は、六本木ヒルズけやき坂にあるgKeyakizakaという、インテリア雑貨屋さんの奥にあるテーブルで実施します。入り口からは見えないところにあるので、入るとき少し緊張。とても素敵な広々とした空間で、教えていただけるので、気分もあがります。
まずは座学から
スタートは、日本独自の金継ぎについて、講師の先生が丁寧に教えてくださります。金継ぎの歴史や技法、漆の話、そして日本人が尊んできた物を大事にする心を教えていただけます。そして、伝統的な金継ぎは数か月かかって完成させることから、このレッスンでは、どのように伝統的なものを取り入れながら簡易的に金継ぎを体験できるのかの詳しい説明があります。
私は、修復したい器を持って行きました、もし無い場合には、その場で割れた器を購入することもできます。先生に伺ったところ、外国の方はこのレッスン受講を目的に割れた食器を海外から持参される方もいらっしゃるとか。雨の日のアクティビティとしてホテルのコンシェルジュの紹介でいらっしゃる観光客の方は、その場で割れた器を購入して体験されるということでした。手ぶらでも、素敵な伝統技術に触れることのできるのも魅力的。この座学があることで、金継ぎのことを知っている方も初めての方も、しっかりと日本の心や文化を学ぶことができるので、外国人の満足度もアップ。
修復
まずは割れた部分を継いだり、私のように欠けてしまった器の場合には、欠けた部分を埋めます。伝統的な方法は、この部分は漆で行います。ただ、漆だと扱いが大変(かぶれる)、接着に適した環境(湿度を保つために室に入れる)と接着までの時間がかかります。このレッスンでは、食器に使っても安全とお墨付きがある特注の国産接着剤。
接着面を整えたり、埋めた部分を紙やすりで削って整えます。これが結構大変。ここを、きっちり仕上げることが、仕上げのきれいさに比例します。先生が、ひとつひとつの進捗を確認してくださるので、安心して進めることができます。
金装飾
ここからは、お楽しみの金で装飾します。継ぎ目や、埋めたところに、漆と金を混ぜ合わせた液を細い筆で塗っていきます。
金を施すことで、見た目が美しくなり、また割れ目の補強がされます。ただ金色を載せるだけではなく、竹の節のようなデザインにしたり、継いだところ以外に模様を描いたりと、個性に合わせた修復が可能なのも魅力。アーティスティックな才能を発揮してみてください。
修復した器はその日に持ち帰ることが可能。滞在が短い、外国人観光客にも喜ばれています。私が伺った日にも午前中にタイからの観光客の方々が体験していたとのことで、人気のレッスンになっているようです。金継ぎへの理解が深まると同時に、日本で自分が体験して修復した器を使うたびに、日本のことを思い出してもらえるという素敵なレッスンです。毎週火曜日は海外の方限定となっています。飛び込みで外国人の方が参加する場合には、火曜日が良いかも。ぜひ外国人を案内してみてねー。
g KEYAKIZAKA 〒106-0032 東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズ ヒルサイドB1
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