栃木県日光市、神橋の上流にある大谷川の奇勝・憾満ヶ淵(かんまんがふち)沿いにある地蔵群が、並び地蔵(化け地蔵)と呼ばれるミステリアスなスポット。
静かな場所
苔むした、お地蔵さんが、ずらっと川に向かって並んでいます。これらの地蔵は、天海(慈眼大師)の弟子たちが日光山の僧侶の菩薩を弔うために制作。
化け地蔵
すべて座像で、赤いよだれかけと頭巾をかぶっています。昔は100体あったそうですが、1902年の洪水で流されてしまい、今は70体あまりが並んでいます。自然に劣化してしまったものもあり、部分的な姿のみの地蔵も多く、数を数えるたびに地蔵の数が異なることから、「化け地蔵」と言われている所以。英語での表現が、ファントム地蔵。ちょっとカッコ良い。
人気の自然スポット
実はここ、外国人に大人気。次から次へと外国の人が訪問しています。地蔵が並んでいる神秘的な場所であることと、男体山から噴出した溶岩によってできた奇勝と大谷川の清流が織りなす自然美が楽しめる渓谷ということが人気の理由。春の新緑に始まり秋の紅葉、そして冬は地蔵たちが雪をかぶる、一年を通して味わい深い場所。外国人がひっきりなしに訪れる理由がわかります。
この一帯は、憾満ヶ淵(かんまんがふち)と呼ばれ、古くから不動明王の現れる霊地。とても神秘的な雰囲気が感じられる場所。世界遺産日光の観光客が溢れているスポットから少し足を延ばすとこのような静寂に包まれた場所に到達できますよ。
日光観光の機会には、外国人を連れて、この場所にもぜひ訪れてみてくださいね。
並び地蔵(化け地蔵)〒321-1415 栃木県日光市匠町8-33
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