昼神温泉は、日本屈指の「美人の湯」。ph9.7という強アルカリ性を誇ります。私はここの温泉質が大好きです。強アルカリ性泉質でお肌の古い角質をとり、スベスベ滑らかにし、さらにナトリウムイオン、塩素イオンナトリウムイオンで保湿。お肌に完璧なお湯です。外国人から「温泉に行きたい!」って言われたらぜひご案内していただきたい場所になります。
地名「昼神」の由来
「昼神」という地名は諸説あります。観光ガイドさんによると、暗闇から昼を取り戻した神「天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)」の出身地だから「昼神」と名付けられたと伝わっているとのこと。明るい感じの地名由来ですよね。英語だと、Noon God!?
宿泊ホテル
今回のお泊りは、昼神グランドホテル天心。昼神温泉の中心部に位置しているホテルになります。ここの特長は、温かいおもてなしとゆったりできるお風呂、美味しい料理、ホテルすぐ横で開かれる朝市になります。1階には露天風呂、7階には展望風呂があります。ここからの朝の眺望は最高です。
お気に入りは足湯
私のお気に入りは足湯。温泉ホテルの足湯って誰用だ?と思っていた私ですが、これが途方もなく気持ち良くて、リラックスできます。外の心地よい風に吹かれて、適温のお湯に足を入れる。平穏な心持ちなり、ずーっと居られます。
お食事
お食事は、季節のもの、地場のお野菜やお肉を取り入れたメニューでした。接客の方がとても素晴らしく、楽しくお食事が出来ました。「この仕事が大好きなんです!」とおっしゃっていました。その気持ちが伝わってくるサービスでした。
昼神温泉名物の朝市
昼神温泉では、毎朝6:30~8:00まで朝市が開催されています。それが、この昼神グランドホテルの真ん前での開催。だから気楽に行くことができます。私は毎回、凍み大根、干し柿、ジャム、ハチミツを購入します。今回は、それらに加えて、赤唐辛子、お漬物を購入しました。地元の方が、地元産のものを販売しているので、季節や天気、生産の苦労などを聞きながら楽しい時間を過ごすことができます。ほかにもお野菜、果物、お米、お餅、民芸品なども売っています。
神様と一緒に入浴して、向こう一年のご利益をいただく
12月1日から3か月間は、霜月祭りから帰られた湯屋権現様に春まで昼神温泉でお湯につかってお休みいただく期間になります。湯屋権現様に代わり、この昼神の地をお守りいただく「湯屋守様(ゆやもりさま)」がそれぞれの旅館の玄関先に飾られています。この3か月の間に昼神温泉に入湯するということは、神様と同じ御湯に入り1年間のご利益をいただくことになります。それを証明する「入浴の証」がもらえます。財布にいれておくと金運上昇とのこと。また人型の札に願い事を書いて湯屋守様に結び付けると、「御焚き上げ」の神事によって湯屋守様が天にお帰りになった時に願いが叶います。ちなみにお宿「天心」の湯屋守様は、子宝・安産のご利益があるとのこと。初夏に出産予定の友人の安産を祈願しました。
お隣でも
お隣の旅館「「石苔亭いしだ」さんにも湯屋守様がいらっしゃいました。こちらは、ヤークー様と呼ばれます。
2000体のつるしびなに囲まれるようにたたずんでいらっしゃいました。「ひとがた」の紙に願い事や体の良くなってほしい部分を書き込み、首の部分に開いた穴に入れます。厄を食べてくれる神様なので「ヤークー様」。この名前は、女将と親交のあった映画監督の宮崎駿さんが選んだそうです。とってもカラフルで勇壮な神様でしたよ。
歴史と伝統が息づいている昼神温泉。ぜひ外国人を案内してくださいね。
昼神温泉グランドホテル天心
住所:長野県下伊那郡阿智村智里331―5
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