もんじゃ焼きで有名な月島にある「佃天台地蔵尊」。子どもたちを守ってくれるだけではなく、長寿延命・家内安全・諸願成就と盛りだくさん。佃島の人々をはじめ、多くの人々に深く信仰されています。
いわゆる観光スポットではないです。地元の人が日々お参りしている癒しの心を感じるところとして外国人を案内するには良い場所です。
細い細い道から入ります
地蔵尊入口にはこの看板があります。ここ?と思うくらい民家と民家の間の、本当に細い細い路地を抜けるといらっしゃいます。
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お地蔵様
これが入口になります。入り口に手水舎があって、奥には奉納提灯がズラリ!二人入ると一杯のスペースです。この場所の素敵なところは、この真ん中に大きな「大銀杏」の木。
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天へ伸びる大銀杏
お地蔵さんの社に入ると、お堂の中を突き抜けている太い大銀杏が見られます。この太い支えの輪も、もうすぐパンパンになりそうなくらい勢いがあります。そして、外からはその突き抜けた大銀杏の木が家と家の間から見ることができます。なかなか全貌が見えないのがもどかしい。こちらは、反対側の入り口になります。
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大銀杏の根元にいらっしゃるお地蔵様
石に刻まれた地蔵菩薩は、きれいな新鮮なお花に囲まれていました。これを見ても、地元の方々に愛されていることを感じます。お地蔵様は、残念ながらだいぶ傷んでいるようで、「手をふれたり水をかけたりしないように」という注意書きがあります。
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お地蔵様の由来
江戸時代の中期(正徳五年~元文三年(1715~38))、上野寛永寺の崇徳院宮法親王が地蔵菩薩を厚く信仰し、自ら地蔵尊像を描いて江戸の寺院に授けました。上野浄名院の第三十八世である妙連大和尚がこの地蔵尊像を拝写した、その一つが佃天台地蔵尊。
300年以上も地元の人に愛され信仰されてきたお地蔵様。そして大銀杏の樹齢も300年以上といわれています。どちらも大事に守られてきています。日本人の丁寧な信心がわかる場所。ぜひ外国人と一緒に温もりのあるこのお地蔵様を訪れてみてください。
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