アートな気分の日には、国立西洋美術館へ~外国人向け案内ツアー第97弾~ 

国立西洋美術館 ツアー

観光やショッピングにお疲れ気味の外国人を案内するなら、東京上野公園にある西洋美術作品に特化した「国立西洋美術館」を訪れることを提案してはいかがでしょうか。西洋美術全般を対象とする美術館としては日本で唯一の国立美術館になります。ここは、ユネスコ世界文化遺産の構成資産に登録されたル・コルビジュエが設計した代表的な建物として、建造物鑑賞の場所としても興味深い時間を過ごすことができますよ。

ル・コルビュジエ設計の建築物としては、日本で唯一

JR上野駅公園口を降りて、右手にある建物になります。戦後、日仏間の国交回復・関係改善の象徴として、20世紀を代表する建築家のひとりであるフランスの建築家ル・コルビュジエが設計。1959年に竣工、国の重要指定文化財に登録されています。合理性や機能性を追求した近代建築の先駆者のコルビュジエらしい、すっきりとしたデザイン。無限成長美術館を体現したものとしても名高く、らせん状に設計された展示スペースは、展示スペースを無限に増築できる構造になっているそうです。

国立西洋美術館
国立西洋美術館
国立西洋美術館

西洋美術全般を対象とする美術館としては日本で唯一の国立美術館

前庭にも、たくさんアートが展示されています。この前庭のアートをじっくり鑑賞するだけでも癒されます。この前庭も、ル・コルビュジエの本来の設計意図が正しく伝わるように、前庭を本館開館時の姿に可能な限り戻したそうです。植栽を最小限にして、西側の門からのアプローチと開放的な柵、ロダンの彫刻《考える人》と《カレーの市民》の位置も移動させ、非常にすっきりとした佇まいになっています。建物と、美術館を訪れる人、そして前庭と存分に楽しめる空間になっています。

国立西洋美術館
国立西洋美術館
国立西洋美術館

50年ぶりのキュビスムの展示会、初出品が50点以上!

日本での開催は50年ぶりとなる、大キュビスム展が現在、開催されています。キュビスム?。立方体っぽいカクカクした感じの絵です。幾何学的に平面化された画法を使って、新しいアートを作るムーブメントを、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって、20世紀初頭にもたらされました。遠近法や陰影法を駆使して写実的な絵が常識だった世界から画家たちを解放する動きになったそうです。こんな風に描いても良いのだーと、ガツンと大衝撃。世界の美術界にこの動きが広まったそうです。ということが、順を追ってわかる展示になっています。

キュビスム看板

パリのポンピドゥーセンターと国立西洋美術館のコラボということもあり、力が入っている展示でした。初来日作品が50点以上。

私は、ジョルジュ・ブラックが大好きなので、とっても楽しかったです。キュビスムって誰が描いても同じように見えそうなのですが、ブラックはやっぱり上手いわ、と良い気分で鑑賞。

撮影禁止のマークがついていない展示品は撮影もできます。

好みが分かれるキュビスム。絵の見方は人それぞれ。外国人と感想を話しながら、鑑賞してみてね。

またねー!
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〒110-0007
東京都台東区上野公園7番7号

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