ぜーんぶお麩のコース料理「文四郎麩ふ料理処「清居」」

文四郎麩工房 山形県

羽州街道の要所・六田宿(ろくたじゅく)として栄えた歴史をもつ、山形県東根市六田。小麦の生産地で、小麦と清冽な水を使った麩作りが江戸時代から行なわれてきました。現在でも数軒の麩製造所があり、「六田麩街道」と呼ばれています。

文四郎麩

文四郎麩工房

ここが文四郎麩工房。麩が干してある姿にもびっくり。このフランスパンのようなものが、山形県の郷土料理には欠かせない「おし麩」。山形県の郷土料理には欠かせないもの。

文四郎麩

麩の懐石料理

今回ご紹介するのは、文四郎麩に併設されている麩料理処「清居(せいご)」。ここでは、月替わりで麩料理のコースが楽しめます。麩だけのコース料理が堪能できますよ。

文四郎麩
文四郎麩

コース料理の始まりは、先付や盛り合わせから。これが、コロッケ、田楽、酢味噌、さつま揚げと全部麩で作られているのにびっくり。ひとつひとつの味が変化に富んでいて、美味しい。お造りも、生麩と生湯葉が出てきました。

文四郎麩
文四郎麩
文四郎麩

コーンクリームと一緒に和えてあって洋風、そして揚げ麩の煮物はこってり味と変化に富んだ内容。全く飽きさせない内容。

文四郎麩
文四郎麩
文四郎麩

ご飯もので出てきたのは、麩でつくられたうなぎと焼き鳥。精進料理では、肉や魚などを使用した料理に見立てた「見立て料理」といわれますが、食感も再現されていました。近くのテーブルで食べていた人は、うなぎをとっても気に入った様子で、食後に売店で大量購入していました。デザートもついて、大満足のコース。

文四郎麩
文四郎麩
文四郎麩

麩の種類は90種類以上!

日本にはなんと90種類以上の麩があるということで、生麩を揚げた揚げ麩、生麩を煮てから成形し干した乾燥麩、乾燥させずに焼いたものが焼き麩、形状も球体だったり、板状だったりと、バリエーションが豊富。和風、洋風、中華風と何にでも変身できるのも麩のすごいところ。その凄さを感じられるランチコースです。

健康面や調理技術の高さ、洗練度、おいしさなども含めて総合的にみると、日本の精進料理は世界的にも誇れるレベルの高い逸品だなとあらためて感動。ぜひ外国人に紹介してみてください。変幻自在な麩の存在に驚く筈。

またねー!
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ふ料理処「清居(せいご)」(文四郎麸敷地内)
定休日/毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
〒999-3709 山形県東根市六田二丁目2-20

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