福岡県柳川市といえば、立花藩の城下町として栄え、詩人・北原白秋の故郷として有名。網目のように張り巡らされた掘割を、のんびりと舟で下る情緒豊かな街のイメージ。それを求めて訪ねた私を待っていたのは。。。
柳川の水落ち、水が無い。。。
な・な・なんと、年に一度の「水落ち」という期間に遭遇。水落ち、まさに水が落とされていて、川底が露出。もちろん舟は無く。。。情緒はなく、ホースで水をくみ上げ足場が組まれていました。
調べてみると、以前は、水質の管理や溜まった藻を畑の肥料として確保するなどの目的で水落しが行われていたそうです。今は、柳川の掘割を良好な環境に保つために行うもので、川底の清掃と日光消毒をし、護岸工事や橋梁の修復など土木工事の作業用の足場を組むなどのメンテナンス作業のために行われているとのこと。例年、2月中旬ごろから10日間は、春を迎える冬の風物詩。希少価値のある出来事に遭遇した感じだけど、気分は複雑。
さて気をとりなおして、観光客としては次のメニューへ向かいます。
柳川うなぎのせいろ蒸し
うなぎのせいろ蒸しは他では味わうことができないことできない柳川の名物。焼き上げたうなぎを食べやすい大きさにカット。白米の上にのせて、ふたたび蒸し上げる。香ばしいうなぎに、ふっくらとした食感が加わり、さらご飯にタレやうなぎの旨味が染みて美味しいです。
私たちは、1860年に創業した老舗「若松屋」へ。ふわふわ食感のうなぎと、タレが染みたご飯が美味しかった。本来ならば、ロケーションも良く、お堀を見ながら食事ができます。蒸し上がって、すぐのものがサーブされるので、超熱々なので気を付けてね。錦糸卵が載っているのが珍しい。
食べ終わると、こんな感じでせいろが出てきます。
「若松屋」のメニューはこんな感じ。うなぎもいろいろあり白焼きや蒲焼きも食べられます。
さげもん 全国三大つるし飾りのひとつ!
もう一つの春の風物詩「さげもん」、街中にありました。
柳川地方では、女の子が生まれると初節句に子供の健やかな成長を願い、雛段と一緒に色とりどりの「さげもん」を飾り、盛大に祝うのが習わし。
つるし雛の風習は、福岡県の柳川の「さげもん」、静岡県「雛のつるし飾り」、山形県「傘福」にあり、「全国三大つるし飾り」と呼ばれ親しまれています。
柳川さげもんは一列に7個の細工が下げられ、紅白の布を巻いた等間隔の竹の輪に7列結び付けられるようになっています。さらに中央に大きな毬が2個。(7×7)+2=51。人生が50年と言われたなかで、一年でも長く生きられますようにという意味が込められての51なのですって。深い!
情緒あふれる柳川で、外国人と春の風物詩を楽しんでね。
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