人生初めての落語体験を味わいました。それも英語で!
桂三輝(桂サンシャイン)さん
落語家の名前は、桂サンシャインさん。カナダ人です。上方落語会初の外国人噺家として世界中で落語を英語で披露しているそうです。めちゃくちゃ面白い。
ある程度の英語力がわかる方なら十分楽しめます。もちろん、英語を母国語とする方を案内すれば120%楽しめること請け合います。
冒頭、「枕」として、落語に初めて接するお客さんのために、英語で落語の基本を面白く説明。落語の歴史、ぬぐいと扇子のみを使って、想像力をふんだんに使って場の空気を楽しむ、それが落語だということを軽快に話してくれます。日本の文化や日本人特有の習慣や考え方を引き合いに出しながら、日本に来たのことのある外国人ならば思い当たることを交えながら、観客の心をつかんでいきます。ずっと笑っていた90分でした。

ブロードウェイと日本を行ったり来たりしながら、英語と日本語で落語をする桂サンシャインさん。2025年は、毎月、浅草で落語を披露するとのこと。ブロードウェイでも披露するくらいなので、日本の文化を知らなくてもわかるように、追加の説明を混ぜながらの話をしてくれます。日本人の私も、その説明をきいて納得することが多くありました。古典落語も、しっかりわかりやすくなります。
お弟子さんも4人いらっしゃるということで(日本に一人、アメリカに三人)、これから楽しみ。

木馬亭
桂サンシャインさんの舞台は、浅草にある木馬亭。浅草寺からの帰りに、何度か前は通ったことがあったけれど、入ったことはありませんでした。見覚えあるでしょ、ここ。浅草寺から数分のところにあります。

浅草木馬亭はこじんまりとした劇場。中に入ると1970年にタイムスリップしたような気分になれます。


日本人でも「落語なんて見たことない!」という人が多い中、言語も文化も異なる外国から来た人が落語家になったということだけでも、すごい。古典落語を覚えて、それを外国人にも伝わるように話を作り上げていく。尊敬しかないです。

高座終わりには、直接顔を合わせてお話しすることができます。彼の、落語に対する真剣さにも触れることができてとても良い時間でした。アメリカだけではなく、インドやフランスでも落語を行っているということで、とってもありがたいなと思いました。
日本の伝統文化に触れることができて、大笑いができるという素晴らしい機会なので、ぜひ外国人を案内してみてね。
木馬亭 東京都台東区浅草2-7-5
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