天気よりも海外ドラマ<8>~メイド~

花屋さん 英語

*ネタばれなし*

外国人との会話で困ったときは、天気よりも海外ドラマの話題を!

ドラマ名:メイド

<勝手に分類>ジャンル:シリアス/英語学習向け★★★★★ マニアック度★★ 歴史文化学習度★★★★★前向きな気持ちになる★★★★★ 温かい気持ちになる★★★  

先日、ロンドンへ行ってきました。なんとフライト時間は、驚きの14時間45分。どれだけ乗るの?というくらいの長時間フライトでした。今回、あまり興味をひく映画がラインナップに無くて、選んだのがドラマ。Netflix10回シリーズの「メイド」。シリーズ全10話、全部見ました。それでも着かなかったけどねー。いやはやの長時間フライトでした。

ということで、ただの時間つぶしで見始めたドラマ。出だしは暗め。夫からの虐待から逃れ、着の身着のままシェルターに駆け込む主人公の姿とか、最初のほうは、どよーんとした内容です。彼女は、自立するために、爪に火を点すような生活を送りながらも、掃除婦をして一人娘を大事に育てていきます。このドラマの素晴らしいところは、自分の環境をあきらめて投げ出すことなく、強い意志を持って、より良い暮らしを求めて生きている主人公の姿。これにどんどん引き込まれていきます。そんな彼女を信頼して、サポートする人も現れ、最後には自分が望む生き方を貫く、明るい未来が感じられる物語になっています。家庭環境にもまったく恵まれず、頼れる場所もない主人公をとりまく状況に、辛く息苦しささえ感じてしまうのですが、ぜひ最後まで見てください。前向きな気持ちになること請け合いです。

強い気持ちがあれば、チャンスを活かして、良い人生を掴み取る可能性があるという現代版のアメリカンドリーム。諦めずに自分の価値判断基準をもってがむしゃらに生きる主人公に共感を覚える人は多い筈。ドラマ全般としては、負の連鎖に陥ると、なかなか這い上がることが難しい社会の厳しさもよくわかります。

このドラマ、実体験に基づいて書かれた著書「メイドの手帖 メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語」(原作:Maid: Hard Work, Low Pay, and a Mother’s Will to Survive)が原案となっています。ワーキングプアのシングルマザーとしての自らの経験を記した回想本、発売早々全米ベストセラーとなり、バラク・オバマ前大統領の2019年サマーリーディングリストと年間推薦図書にも選出されています。

貧困が生まれる構造的な社会問題をわかりやすく見せつつも、一方で、強い気持ちがあれば、人生を好転できることが伝わるアメリカらしいドラマでした。引き込まれる内容なので、集中して、英語を聴くことが出来ました。このドラマをきっかけに、DVホットラインへの相談が増えたというメッセージが最後に映し出されます。主人公に背中を押されて、自身の夢に向かって進むひとが増えたのであれば、救いですね。

主人公の女性(アレックス:マーガレット・クアリー)と救いようがない自由人の母親(ポーラ:アンディ・マクダウェル)の二人は実世界での母娘。当然、息もピッタリで、息詰まるような関係性が巧みに描かれています。そんなところも注目しながら見ると、ドラマ視聴の楽しみが増えますね。

この写真は、15時間近く飛んでたどりついたロンドンのお花屋さんです。

またねー!

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