別府温泉にきたら、少し足を延ばして、サルの楽園に行ってみてください。国立公園高崎山自然動物園には、野生のサルがいっぱい。70年前から自然のサルに餌付けをしています。
大分市内からはバス。バス停からさるっこレールに乗って高崎山のサルの餌場まで行きます。
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サルたちは、山に住んでいるから、とっても気まぐれ。山の餌が豊富だと、山から下りてきません。お客さんが待っていても、一頭もサル居ないときもあるとのこと。
私たちが到着したときも、サルは一頭も居らず。案内人さんによると、実は昨日は、一頭もサルが降りてきませんでした、とのお話。まさか今日も!?
サル群、登場
さるの餌場を見ながら、しばし案内人さんと歓談。でも大丈夫。しばらく経ったら、どわーっと大量のサルが一気に山から降りてきました。餌場には、わんさかサルがいます。
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すぐそばに野生のサルってどうよ?
サルが自然の状態で、オリもなく観光客のすぐそばまで、すっごい勢いでやってきます。最初は、ちょっと怖い。ちょっと大きめのオスザルから、かわいい子ザル、赤ちゃんを載せたお母さん、サルたちをすぐ近くでみることができます。人のことは避けてくれるので、ぶつかることは無いのが救い。
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いよいよ餌まきタイム
サルが揃ったころに、餌まきタイム。サツマイモで満載のリヤカーが登場。サルたちは大喜び。リヤカーの底を一気に開けて、サツマイモを餌場に落としながら、お兄さんが餌場を走り抜きます。
餌まきタイムは、一瞬にして終わり。サルたちは、サツマイモを手に抱え、頬に入れ、餌を確保します。わちゃわちゃな瞬間。
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奥深いサル社会
1952年、高崎山周辺農家に農村被害を及ぼしていたサル被害防止とサルを観光資源にしようとする試みから始まった高崎山自然動物園。さつま芋を与えるようになってから、餌付けに成功。定期的に餌場に来るようになったようです。
開園した当初は、ひと群れ(A群)しかなく頭数も220頭。現在は約1000頭をカウント。A群が、分裂してB群が誕生、それから再度分裂してC群が誕生。なんと、A群は、ここ20年以上姿を見せていないそうです。山から下りてこない状況。
ボス争いや、ボスが別の群れに入り浸ったりと、サル社会もいろいろあるご様子。いくつかの奥深い話は、ガイドさんも説明してくれましたし、資料館の説明パネルでも紹介されています。じっくり楽しんでください。
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サルひとすじ70年
これからもぜひ、高崎山のサルと人間の共存を実現して、この環境のままで守ってもらいたいものです。さるっこレールの待合室にあったポスター「サルひとすじ70年」。Tシャツ作ってほしいー。
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Tシャツは無かったけれど、うちわを頂きました。表面は赤ちゃんざる、裏面は飼育員さんの心に残るサルとのこと。楽しい企画が満載の高崎山です。
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動物とのふれあいは、言葉はいらないです。サルのしぐさを見ているだけで楽しい時間。ぜひ外国人を案内してくださいね。
高崎山自然動物園 〒870-0802 大分市神崎3098-1
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