富山県魚津市にある「東山円筒分水槽」。国の登録有形文化財に登録されています。用水に公平に分配するための水槽になっています。

美しい建造物
この円筒分水槽の大きさは直径9m12cm。公平な水の分配システムとして、分水槽の中心から各水路へ分配される水の分配量は中心の角度で決められています。片貝川流域は豪雨時には水害、夏期には深刻な水不足に悩まされ、水争いが絶えなかったとのことで、その争いを解決するため、取水口を一ヶ所にして、平等に水を供給しています。

豊かな水量、透明度の高い水
分水槽の近くに行くと、その水量の迫力にびっくりします。ごーっという音が絶え間なく聞こえて、水の流れを見ているだけで癒されます。一定のリズムで流れ続ける水と、その音を聞いていると無の境地に達しますよ。


利水システム近代化の象徴
東山円筒分水槽は、1954年に建造され、以来60年以上もずっと継続して使われています。定期的に水を抜いて、中に溜まった砂などを取り除く作業が行われていて、地域住民にとって無くてはならないものになっています。

魚津埋没林博物館には、3Dプリンターで製作された東山円筒分水槽が展示されていました。これを見ると、構造がよくわかりました。

山と海を背景にした水景が広がり、先人の知恵と溢れ流れる水にこの土地の自然の美しさを感じられる場所です。一緒に行ったドイツ人も感動していました。ぜひ外国人と行ってみてね。
〒937-0015 富山県魚津市東山
  
  
  
  
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