黒部峡谷鉄道トロッコ電車は、富山県の宇奈月駅から猫又駅までを結ぶ観光列車。この鉄道はもともと黒部ダムの建設資材を運ぶために敷設されたもので、現在は観光用として運行されています。宇奈月駅から楡平駅の20.1kmを結びます。ところが、能登半島地震の影響で鐘釣橋が落石で損傷され、また岩盤のずれが発見されたとのことで、現在は、猫又駅までの11.8kmに限定する運行となっています。
出発は宇奈月駅
黒部峡谷鉄道トロッコ電車は、宇奈月温泉で有名な宇奈月駅からの出発になります。黒部渓谷には、道路は繋がっておらず、宇奈月温泉からこの黒部峡谷トロッコ電車に乗車してのみ、行くことができます。

私が乗った電車は、団体旅行の人たちがたくさんいたこともあり、窓の無い車両は満席でした。雨が降っていなければ、窓のない車両に乗るのがお勧め。

駅には、歴代の鉄道ヘッドマークも展示されていて、鉄道マニアには垂涎のスポットになっていましたよ。

素晴らしい景色
窓のない開放的な車両からは、黒部川が長い年月をかけて削り出した深いV字型の谷と切り立った崖など、峡谷の壮大な景色を間近に楽しむことができます。秋は紅葉、春夏は新緑と四季折々の風景が気持ち良いです。往復ともに自由席なので、往路は右側、復路は左側がお勧め。ほぼすべてのフォトジェニックなスポットが片側に集中しています。



猫又駅
地震からの復旧工事関係者のみが工事関係者だけが乗降を許されていた猫又駅が、現在の終点の駅。もともとは駅ではなかったところに、観光客が乗降することになり、仮設トイレや見晴台が設置されました。日本で唯一、駅名に「猫」がつくとのことで、それを上手に使って、駅を盛り上げていました。この駅は、従来の路線が復旧すると、観光客向けとしては乗降ができなくなるとのことなので、降りられたのはチャンスだったのかもしれません。



乗客は、一旦、ここで全員降りて、また同じ列車で、戻ることになります。
フレンドリーな路線
トロッコ列車がすれ違うと、お互い手を振り合って、とってもフレンドリーな雰囲気です。駅の方も、工事の方々もみな笑顔で、気持ち良い路線でした。

なんと、途中駅の黒薙駅には、黒薙温泉という秘湯があるそうです。駅から、すごく起伏の激しい登山道を20分歩くと黒薙温泉がるとのことで、ここで乗り降りした方が数名いました。どんなところなのか興味深々です。この険しい道を登るらしい。

秘境の大自然を満喫できるトロッコ列車。楽しんでみてください。体力に自信あれば、秘湯へのチャレンジもぜひやってみてね。
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