「目黒寄生虫館」は1953年、医学博士の亀谷了氏が私財を投じて創設した寄生虫学専門の私立博物館。世界でも珍しい寄生虫専門博物館で、海外からの来訪者も多いユニークなスポット。そして訪れるとビックリするのがカップルや若い人の多さ。あのビル・ゲイツ氏が2022年に来日した際に訪れた場所でもあります。
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1階では「寄生虫の多様性」をテーマに様々な動物群に属する多様な寄生虫の姿を標本が展示されています。2階では「人体に関わる寄生虫」というテーマで、寄生虫のライフサイクルや人間に感染した場合の症状、日本の寄生虫学研究の歴史などについて解説されています。
日本は今でこそ清潔な国として知られていますが、戦後は、寄生虫に悩まされている人たちが多かったそうです。そして世界では、たくさんの人が寄生虫由来の感染症に脅かされる生活を送っています。
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2階には40歳の男性から採取された8.8メートルもあるサナダムシが展示されています。ビル・ゲイツ氏も、この前で写真撮ってTwitterに載せていましたね。ちなみにこのサナダムシ、一日10センチも成長したのだとか。驚きです。
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サナダ虫という名前は、茶道具や桐箱に使われる平べったい織物「真田紐」から来ているのですって。本当に似ています。
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多言語対応
学術的な価値が高い博物館ですから、言語対応もばっちりです。安心して外国人を案内できますね。
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高邁な精神のもと運営
教育や啓発にお金をいただいてはいけない」という初代館長の思想を守って見学は無料。財団の資産運用益や館内などで販売しているグッズからの収益、寄付金などを運営資金に充てているそうです。私は一階で見た「芽殖孤虫」の生態に魅了されて、「はらのむし通信」第201号を購入、そして1000円を寄付。長く続けてほしい場所だと心から思いました。
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感染症のなかでは特異な領域の寄生虫の世界。宿主と共生するという不思議な存在を感じることができる場所です。ぜひ外国人を案内してみてください。
住所:東京都目黒区下目黒4-1-1
アクセス:JR山手線『目黒』駅(西口) 徒歩15分
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