鎌倉時代の建治2年(1276年)に一遍上人によって、創設された鉄輪むし湯。鉄湯と書いて「かんなわ」と読みます。大分県にある別府八湯のひとつ、鉄輪温泉の中にあります。
ここは、薬草が敷き詰められたところに横たわって、ひたすら蒸されるという極上の経験を味わえる日本で唯一の場所。香りと湯気に包まれて、デトックス効果抜群。
両側にある建物が男女別に分かれた石室。ここに入ります。わくわく。
日本古来の伝統ある入浴スタイル
蒸し湯に入る前に、内湯で体を流し、専用の浴衣に着替えます。準備ができたら、案内の人が石室の扉を開けてくれます。中は4人が横に寝られる程度の狭さ。暗くて天井も低くて、暑い。中は80℃近い温度になっているとのこと。
足元には石菖(せきしょう)という薬草がびっしりと敷かれています。床の下には温泉の噴気で温められているので、直に触ると熱い。横に寝ると、すぐに汗がダラダラとでてきます。蒸し湯の利用時間は最大10分と決められています。まず8分たったら、係の人がドアを開けて声掛けしてくれます。そこで希望すれば2分追加できます。出たい場合には、合図すれば係の人がいつでもドアを開けますので、安心して入ってくださいと言われたものの、慣れない環境なので、最初は焦りました。時間の感覚がつかめない。係の人が忘れてるのではないかと思ったほど。心落ち着かせて、香りに包まれて横になっていると気分が良くなり、私は2分追加してもらいました。
このYoutubeに詳しい説明があります。
出るときには、汗だく。足もとにはたくさん石菖がはりついています。それを落としてから、浴衣を脱いで、内湯に入ります。はぁー、というスッキリ感と脱力感が混じった感じで、体を洗ってから湯にはいります。
私が入ったときには、台湾からの母娘がいました。娘さんは、石室の暑さに耐えられずに数分で出てしまったとか。良い思い出になりましたと、お母さんは笑っていました。
足蒸し
温泉の入口エリアには、足蒸しがあります。これは無料。
建物の中はこんな感じ。手前の蓋を開けると、足を入れる二つの穴が。
中に入ると、ポスターがいっぱい。蒸し足湯の入り方も詳しく書いてありますよ。
小屋の中では、今までに見たことのない風景が。どう入るんだ!?
穴に足を入れて、蓋をかぶせます。通常の足湯のように湯の中に足を浸けるのではなく、蒸気に足をさらす感じ。正直、かなり熱い。慣れるととても気持ち良いけど、長時間は無理。
蒸し足湯もなかなか経験できないことなので、ぜひ外国人を案内してくださいね。日本での良い思い出になりますよ。ここはお勧めポイントです!
〒874-0046 別府市鉄輪上1組
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