京都に外国人を案内すると竹林鑑賞を希望されることが多いですよね。嵐山が有名ですが、なんたって人が多い。そして市内から少し距離があるのも、短時間で効率的に観光をしたい人たちにとっては難点。そんなときにお勧めなのが、「石清水八幡宮」。

厄除け神社として有名な石清水八幡宮ですが、実は竹も美しいエリアで、神社周辺には見事な竹林が広がっています。
アプローチはケーブルカー
石清水八幡宮へは、徒歩、車、ケーブルカーでのアプローチがあります。私達はケーブルカーで登りました。この券売機のチケット購入ロジックが複雑で、みなさんチケット購入に苦労していました。改札では、普通にSUICAなどの鉄道カードが使えるので、その方が楽で早いので、お勧め。乗車時間は3分。時間に余裕があれば、上りのみの片道乗車で、景色をみながら、裏参道を歩いて下るのが良いとのこと。

御本社
「ケーブル八幡宮口」から乗車して、石清水八幡宮の本殿がある「ケーブル八幡宮山上駅」に到着します。ケーブル八幡宮山上駅からは、約5分間のなだらかな山道を歩くと本殿に到着します。

ちょうどこの日は、奉納太鼓が営まれていました。このようなイベントに巡り合うのも、旅の醍醐味ですね。

見事な彫刻
見事な彫刻が味わえます。楼門の正面には鮮やかな龍虎の対決の欄間彫刻。徳川家康(虎年)、徳川家光(辰年)ということで、このふたつが選ばれているそうです。その下には白い鳩が向かい合っています。鳩は八幡さんのお使いです。

この以下の表示にあるように、八幡宮ご本社は、漆で塗られています。また、左甚五郎作と伝わる「目貫きの猿」や、「かまきり」「さい」「麒麟」など繊細な彫刻や「黄金の雨どい」があります。

たまたま春の特別公開のタイミングに訪れることができたので、中に入ることができました。中では、係の方が愛情こめて詳しく説明してくださるので、楽しかったです。カマリキリの彫刻が秀逸。写真撮影厳禁だったので、お見せすることができず残念。春と秋には特別公開するとのことなので、チャンスあれば、ぜひ中に入って鑑賞することがお勧めですよ。


すごい竹はここから~エジソンのフィラメント~
石清水八幡宮のもう一つの素晴らしい場所が、竹林。ここの竹には、素晴らしい話があります。1879年秋、エジソンは最初の白熱電球を発明しましたが、40時間しか点灯させられなかったそうです。どうにか長い時間点灯させたいといろいろな素材で試行錯誤。そのとき、たまたま日本からのお土産としてあった扇子を見つけ、その骨を使って電球を試作。するとな1000時間以上燃焼する耐久性に優れたフィラメントを作ることに成功ことができたそうです。この竹が、この石清水近くの真竹だったそうで、それから10年以上もアメリカへ提供されていたそうです。


京都市内を一望
山上には展望台があり、京都タワーなどの市街地や比叡山、嵐山、宇治川などを一目で見渡すことができます。


石清水八幡宮と一緒に観光できるスポットが多くあるので、とても充実した時間を送ることができます。そして、時間がない中で竹林を散策したい人にもおすすめ。なんたって、世界中から探して一番良いと言われた竹があるのですからね。竹に囲まれて自然浴をすれば、旅の疲れも一気に吹き飛びますよ。ぜひ外国人を案内してあげてね。私と一緒に行ったカナダ人は、盛沢山な内容に、とてもエンジョイしていました。


〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30
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